過集中と時間感覚

こんばんは。

 

前回のブログでは私がアスペルガーでもなく統合失調症でもないものの人とのコミュニケーションや自分のやっていることが整理できなくなりやすいなどここまでの生活でいろいろな苦労があったことをお伝えしました。

 

今回はタイトルにもある過集中と時間感覚についてお話ししたいと思います。

 

私は元々何事にも熱しやすく冷めやすい性格で一度ここまでやると決めたことは何がなんでもやり切らなければ気が済みませんでした。幼少期であればプロ野球チップスのカード収集や父親が集めていた切手を古い順に整理するなど時間に関係なくやっていました。逆に興味のないことはどんな手を使っても中々やる気が出ず勉強などは苦手で小学校の授業が苦痛でしかたありませんでした。

 

そんな私も10年前の22歳で社会人となり仕事をしなければならなくなりました。仕事では限られた時間に必要なことを済ませなければならない為、時間感覚が重要になってきます。なので入社当時はとにかく必要な事はメモに書いてパターン化して少しでもどう判断するか悩む時間を削ることにしました。ただ、やはり初めての事ばかりなので何をどの様にすればいいのか?先輩に聞いていいのか?など判断に迷うと30分くらい悩み続けて先輩からの指摘であっさり解決したことが何度もありました。なので、一度経験した事の無いことが発生すると全ての作業を止めてその事ばかりを考えてしまい、全体の作業時間が遅れ、その分他の仕事で時間短縮を図ろうとするためミスが起き、上司から怒られて、さらに判断に慎重となり仕事の処理時間が遅れるという負のスパイラルに陥りました。

それでも、そこは仕事なので残業をしながら自分を奮い立たせて仕事に邁進しました。

 

過集中は言葉の通り何かに熱中してしまうとのことですが、過集中状態が終わるとどうなるのか?脳が思考をほぼストップさせてしまいます。なので仕事から家に帰るとバタンキューで他のことをする気が起きません。入社当時は土日が休みなので大学時代の友人と飲み会に行ったり、買い物に行ったりしてストレス発散しようとしていました。ただ、私は人とのコミュニケーションがそこまで得意ではなく、人混みも好きでは無いため土日の外出が徐々に億劫になっていきました。そして私が足を運ぶ様なったのが近所のパチンコ店でした。

 

パチンコは元々大学時代に友人からの勧めで行き何度か打っていたので、気分転換もかねて訪れてみました。そうすると仕事での過集中の疲れを忘れさせてくれる派手な演出と勝った時の高揚感。徐々にパチンコ店に足を運ぶ回数が増えていきました。最初は気分転換にと行っていたので負けても数千円程度でしたが、仕事帰りなどにも通う様になり負ける時の金額も少しずつ大きくなっていきました。ついには一回の負け金額が数万円となり月に使う金額も多い時で10万円を超えるようになりました。理由は簡単で判断力のない仕事終わりの状態でパチンコに行くと勝ってストレスを発散させたいという気持ちが働きます。通常であればその様な判断をしたとしても理性で何とか抑えられますが、過集中を終えヘトヘトになった脳にそんな理性を働かせている暇はありません。むしろ当たるまで帰らないという新たな過集中が起こってしまいました。そのうちキャッシングでお金を借りる様になり、返済が近づくと別の金融機関でキャッシングして返済するという借金地獄に陥りました。

 

仕事でストレスを溜め、パチンコでもストレスを溜める。こんな状態ではまともに自分をコントロールすることはできませんでした。そして2018年夏。両親にパチンコでの借金を相談して借金を返済してもらう事となりました。借金をしていた当初は最悪自己破産してしまえばよいと投げやりな気持ちでしたが、両親から自己破産だけは絶対にするなと言われ借金を返済してもらうこととなりました。その時初めて本当に自分と向き合うことが出来たような気がしました。それは自分は過集中で仕事が出来ず、人とのコミュニケーションも自分を偽って楽しそうにして実際にはすごいストレスであるであるにも関わらず人にその事を言えないただの弱虫だと自分を卑下して投げやりになっていたこれまでから、その自分を受け入れて自分が生きていくにはどうしたらいいのか真剣に人生について考える様になりました。

 

人には様々な強み、弱みがあります。その中の弱みばかりを見るのではなく受け入れる。これが出来るだけで自分をすごく大切にする事ができます。過集中も何に集中するかが大切なのであり、使い方を間違えなければ自分の才能を表すことができる特技にもなります。過集中な私は今でも仕事で大変な思いをすることがあります。それでもそんな私を受け入れて残りの人生の時間をどう使うか?自分の好きな事に集中して楽しい人生を送ることにエネルギーを注いでいきます。